【実測・検証】『サランラップ』備え方レビュー。汚さない・怪我を支える・命を伝える30センチ。

断水時・緊急時にあなたを苦しめるのは「汚れ」かもしれません。 食後の皿洗い、汚れを拭き取れない不快感、そして怪我の応急処置。これらすべての課題に一本のラップが答えを出します。今回は、キッチンにある『サランラップ』を防災の主役に据え、その特性を活かした活用術を検証していきます。

項目検証データ / 詳細
サイズ(実測)30cm幅×50m巻(箱)
縦(H)/43mm 横(W)/315mm 奥行(D)/43mm
22cm幅×50m巻(箱)
縦(H)/43mm 横(W)/243mm 奥行(D)/43mm
重量(実測)354g 30cm幅×50m巻(箱を含む)
241g 22cm幅×50m巻(箱を含む)
素材ポリ塩化ビニリデン
酸素を通しにくく、ニオイ漏れも鉄壁
耐冷/耐熱温度-60℃〜140℃
煮沸消毒や加熱調理にも耐えるタフさ
引張強度ポリエチレン製に比べ、伸びにくく「固定」に最適
粘着性自身の吸着力でテープ不要
手袋がわりにもなる密着度
防災備蓄数(目安)30cm幅×50m巻を常時2本程度
22cm幅×50m巻を常時2本程度
(1本は持ち出し用・3本は自宅用)
製造日本 (MADE IN JAPAN)

検証:サランラップが「身を守る」3つの場面

【衛生】断水時の「水と手間」を極限まで削る

断水生活で最も貴重な「水」を守るための検証です。断水時、一滴の水も無駄にできない状況で「洗わなくていい」は最大の贅沢です。サランラップのポリ塩化ビニリデン特有の「コシ」が、ストレスのない食事と衛生の循環を守ります。

①お皿のカバー

紙皿や陶器皿をラップで覆ってから食事。使用後はラップを捨てるだけで洗浄水は「0(ゼロ)」。

②簡易手袋として

排泄物の処理や、傷の手当てをする際、手に巻き付けて感染症を予防する。

③ニオイ封じ

生ゴミや使用済みトイレシートを包んで密閉。驚異のバリア性により避難所の空気環境を劇的に改善します。

【救急】骨折・怪我の「応急固定」ツールとして

トラブルで怖い「転倒」への即応力。包帯は一度使えば終わりですが、ラップはどこにでもあります。伸縮性と自己粘着性が生む「適度な圧迫」は、パニック時の応急処置において「誰でも失敗しない」安心のツールになります。

①骨折時の副木固定

折れた腕に添え木(新聞紙を丸めたもの等)を当て、ラップでグルグル巻きに。包帯と違い、「透明なので患部の状態が見える」「誰でも一定の圧で固定できる」点が優れています。

②傷口の保護

砂や泥を洗い流した後の傷口を一時的に保護。布の包帯と違い、傷口に張り付かないため、後の処置がスムーズになります。

③防寒

足首や腹部に巻くことで、体温の放散を防ぐ「即席の断熱層」に。

【通信】マジック1本で「伝言板」に

壁を汚さず、誰にでも見える場所に情報を残す。それは家族を繋ぐ「命の掲示板」です。スマホの充電が切れた後の、最もアナログで最も確実な通信手段として「もしも」の知識として備えることも大切だと感じました。その粘着力を活かし窓ガラスなどに貼り付け、油性ペンで「無事です」「SOS」と書けば、家を汚さずに強力な情報発信源になります。。

「めぐる。備え。」の視点

私は、サランラップの箱をそのまま防災リュックに入れるのではなく、使いかけの『残り半分』になったものを優先的に入れています。軽いし、かさばらない。そして家には必ず『新品のストック』を3本置いておく。この『循環型ストック』こそが道具を使いこなすコツです。

メグル

個人的には販売から半世紀以上の信頼の『サランラップ(旭化成ホームプロダクツ製)』ですが、『サランラップ』以外の商品(ポリラップ等)でも同じような働きをしくれるものもありますので、ご自身のお好みに合わせてストックをしてみてください。

メグル

災害時、水が使えない状況でお皿にラップを敷いて使うなら、安価なポリラップでも十分役目を果たします。逆に、「食材を傷ませずに持たせる」ことが目的の備蓄用にはサランラップ(ポリ塩化ビニリデン製)をストックに加えてください。2つを上手に使い分けれるといいですね。

比較項目サランラップ(ポリ塩化ビニリデン)ポリラップ等(ポリエチレン)
酸素の通りにくさ高いやや控えめ
水分の保ちやすさ高いやや控えめ
耐熱温度140℃(電子レンジに強い)110℃前後(油物の加熱に注意)
密着性(くっつき)非常に強く、ピタッと止まるやや控えめ(剥がれやすい)
価格やや高めお手頃
メグル

※サランラップ本体の取り扱い注意事項の中に「食品包装用途以外では使用しないでください。」との記載があります。この検証記事はあくまで緊急時の用途として検証しているものです。本来の使用目的は「食品包装用ラップフィルム」です。くれぐれも普段使いで用途以外での使用は避けましょう。

まとめ:どんな人におすすめか?

①断水時に「清潔な暮らし」を諦めたくない方へ

②救急キットを揃えたいが、包帯の巻き方に自信がない方へ

③日用品を賢く使い回す「スマートな防災」を実践したい方へ

目次