【比較検証】ワークマン『踏み抜き防止インソール2選』レビュー。足裏を「いつもの日常」から「守られた日常」へとアップデートする。

なぜ「足の裏」の備えが大切なのか。災害時、最も多い怪我の一つが「足裏の踏み抜き」。避難所への道は、割れたガラスや釘が散乱する「障害物競争」になる。重くて硬い防災ブーツを常備するより「今履いているお気に入りの靴を強化する」ほうが、私たち50代以降にはスマートで合理的だと考え検証していきます。

メグル

インソールの裏面と側面から厚み具合です。ステンレス入り(左)のほうが薄いですね。ポリエステル繊維素材入り(右)のほうは繊維がしっかりとつまった感じですが、曲がり具合は普通のインソールと変わりないぐらいしなやかに曲がってくれます。

項目ステンレス入り ポリエステル繊維入り
サイズ(実測)縦(H)/267mm 横(W)/90mm
(サイズ 25.5cm)
縦(H)/273mm 横(W)/90mm
(サイズ M/24.5~25.5cm)
重量(実測) 85g (片足)
持った印象はこちらのほうが重そうだが、意外に普通
87g (片足)
持った印象はこちらのほうが軽そうだ
が、厚みがある分、重さがある
厚み(実測)足先部分 4.5mm
かかと部分 約17mm
標準的
足先部分 7mm
かかと部分 約20mm
やや厚め
踏抜防止性能JIS規格 耐踏み抜き規定(T8101)以上の踏貫強度ありJIS規格 耐踏み抜き規定(JIS T8101)に
準ずる値をクリア
主な素材表面 ポリエステル
本体 EVAスポンジ
ステンレス(約0.5mm厚)
ポリエステル
ポリウレタン
ポリプロピレン
柔軟性(返り)硬さを感じる(曲がりにくい)良好(スニーカーに近い)
おすすめの靴長靴・作業靴・厚底スニーカー革靴・登山靴・日常履き
価格795円 (税込)
(2026年2月購入時)
780円 (税込)
(2026年2月購入時)
製造中国 (MADE IN CHINA)中国 (MADE IN CHINA)
JIS T8101「耐踏み抜き性能」とは?

この規格は、安全靴やプロスニーカーの底に釘などの鋭利なものが刺さったとき、足裏に到達するのをどれだけ防げるかを試験したものです。

試験方法: 試験釘(直径4.5mm)を、1,100ニュートン(約112kg)以上の力で押し当て、靴底を 貫通しないことを確認します。

対象: 基本的に「安全靴(革製)」や「プロスニーカー(JSAA規格)」の底面にこの機能が備わっているかどうかが基準になります。

記号意味内容
P耐踏み抜き性1,100N以上の貫通耐性があること
F足裏保護(踏み抜き防止板)靴底に金属製または繊維製の防護材が内蔵されている

この道具2種類の「検証ポイント」3選

①「点」と「面」で攻撃を跳ね返すそれぞれの素材の信頼性

ステンレス vs 高強度繊維さらに具体的に深掘りします。

どちらもJIS規格の1,100N(約112kgの荷重)をクリアしていますが、ステンレス製は釘のような鋭利な「点」に対して物理的な安心感が圧倒的です。一方、ポリエステル繊維製は積層構造で「面」で圧力を分散する仕組みです。「絶対に貫通させない」という硬派なステンレスか、「先端技術で守る」繊維か次の検証②にも関連してきますが、普段の歩きやすさの使い勝手を優先すれば間違いなくポリエステル繊維のソールに軍配があがります。対して安全性を重視するのであれば、ステンレス製のほうが「安心」の担保度合いが違ってきます。

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ステンレス製は薄くて、「点」の攻撃に強く、ポリエステル繊維は細い釘のようなものには弱いですが、「面」で防御するイメージですね。

②「歩きやすさ」が生む日常との継続性

屈曲テストと足へのフィット感。

スニーカーに入れて歩いてみました。足裏の曲がり具合をチェックしつつ、歩いた感覚ではステンレス製は板状のため少し硬さと「カパカパ」とした感覚があります。ポリエステル繊維製は驚くほどしなやかに曲がり足裏にフィットします。

③「重量」がもたらす疲労度の差

足裏のフィット感と数グラムの差が疲労度合いを変える。

左右で数グラムの差が長時間着用した際にどう響くのか。重さではステンレス製もポリエステル繊維製も大差はありません。ただ履き心地には足裏とのフィット感と適度なやわらかさが大切です。足元の重さは疲労に直結するため、使いやすさだけを考えるとポリエステル繊維のほうがおすすめだと考えます。

「めぐる。備え。」の視点

このインソールの最大の魅力は、「手持ちの靴を活かせる」点にあります。新しい安全靴をストックすると、履き慣らす時間が必要ですが、いつもの長靴やスニーカーにこれを敷くだけで、日常の延長線上に最強の守りが完成します。モノを増やしすぎない「引き算」の思考でありながら、安全を最大化する。 「今あるものをアップデートする」という発想こそ、私たち50代以降の賢い備えではないでしょうか。

メグル

私はまず、スニーカーに入れてみました。見た目は全く変わりませんが、歩くたびに『守られている』という密かな自信が湧いてきます。まずは一足、一番か二番目によく履くスニーカーに入れてみることから始めてみてください。

まとめ:どんな人におすすめか?

①「長靴」を防災の要にしている方へ(ステンレス入り推奨)

大雨や洪水時の片付けで長靴を履くなら、迷わずステンレス入りを。長靴の底は薄いものが多いため、鋼板の「硬い守り」が、水に隠れたガレキの脅威からあなたを完璧に守り抜きます。

「歩き回る避難」を想定している方へ(ポリエステル繊維入り推奨)

避難所への移動や、家族の安否確認で長距離を歩く可能性を想定するなら、ポリエステル繊維入りが最適だと考えます。靴の履き心地を損なわず、確実に足裏を保護。疲労を最小限に抑えて動けるを最大化してくれます。

③「0次防災」を身軽にかつ完璧にしたい方へ

通勤用の靴や普段使いのスニーカーに忍ばせておく。大げさな装備ではなく、靴の中にそっと「安心」を閉じ込めておく。日常の景色を変えずに、危機管理だけを引き上げたいすべての方へ。この「お守り」は最高の答えになります。

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