【実測・検証】無印良品『非常用トイレセット』レビュー。断水時に「日常」を保つ安心できる「お守り」。

食料や水は数日我慢できても、トイレだけは一刻も待ってくれません。断水時や被災時、もっとも過酷な現実となるのがトイレの問題です。備えにおいて不衛生な環境は健康リスクに直結します。今回検証するのは、無印良品の『非常用トイレセット』。なぜ数ある簡易トイレの中から、この約3日分想定のセットをに備えるべきなのか、その理由を検証します。

無印良品『非常用トイレセット』の検証写真です。パッケージの画像です。無印良品の防災に特化した「いつものもしも」シリーズの商品です。シンプルな茶色のパッケージで、「いつものもしも」シリーズであることがすぐに見分けがつくようになっています。ただ全ての商品が「いつものもしも」シリーズに分類されているわけではないようです。
項目検証データ / 詳細
サイズ(実測)袋寸 縦(H)/248mm 横(W)/246mm 厚さ(D)/25mm
吸水シート 縦(H)/234mm 横(W)/198mm
汚物袋 縦(H)/800mm 横(W)/650mm
重量(実測)275g (袋を含む)
セット内容【約3日分想定】吸水シート 15枚
汚物袋 5枚
吸水能力(実測)約500ml〜
成人の1回分の排尿(約200〜400ml)を余裕でカバー
凝固速度シートタイプのため、凝固剤を振りかける手間なし
約30秒で安定
価格990円 (税込)
(2026年2月購入時)
製造日本 (MADE IN JAPAN)

この道具の「検証ポイント」3選

① 「吸水シート方式」がもたらす失敗ゼロの安心感

一般的な簡易トイレは、後から粉末の凝固剤を振りかけるタイプもありますが、本品は袋の中に「吸水シート」があらかじめセットされています。 緊急時は電気がきていない場合もあり、「焦っている暗闇の中で、粉をこぼす心配がない」。このバリアフリーな使い勝手の良さが使い慣れない環境化では、誰もが簡単に使うことができるというのも大切な要素だと感じました。

メグル

トイレセットの中身です。吸水シートが15枚と汚物袋が5枚。汚物袋は不透明の少し厚みのあるビニール袋です。他のビニール袋でも代用ができそうです。

② 「約3日分」という絶妙なボリューム感

5~10日分だと重く、1回分だと不安。この約3日分(厚さ25mm)というサイズは、想定的には自宅での使用が一番に考えられますが、持ち出して 「0次防災(持ち歩きや車での携帯)」自宅以外のトイレに組み込める圧倒的なコンパクトさだと感じます。また、この一袋で「3日間はトイレの心配をしなくてもよい」という心の余裕も与えてくれます。

③ 自尊心を支える「青い不透明な袋」

外袋は無印良品らしいシンプルなデザイン。汚物袋は中身が透けないしっかりとした不透明な青色。 自宅でもそうですが、避難所などにおいても、視覚的に「見えない」配慮は心の安定に繋がります。無印良品らしい「清潔感のあるパッケージ」が、トイレ用品を携帯する心理的ハードルを下げてくれる点もうれしいポイントです。

「めぐる。備え。」の視点

私はこれを、防災リュックだけでなく、長距離ドライブの車中にも携行しています。『もし動けなくなっても、これがある』という安心感は普段の旅の機会でも大切にしています。使う機会がないのが一番ですが、安心できる『お守り』になると感じました。

メグル

他のメーカーで1回使い切りタイプがある中で、吸水シートが15枚と汚物袋が5枚は使い方次第ですが、吸水シートを使う前に1枚、使った後にもう1枚上に乗せて、次に使う人に見えないようにしておくなど、家族構成などで使い方を考えておくことが必要かなと……。少しこの部分は使い方への配慮的な難しさを感じました。

メグル

長距離ドライブなどでまだ使ったことはないですが、いざという時は突然やってきます。震災を経験したことのある私にとって「いつかくる」ものではなく「いつでもくる」ことを忘れてはならないと考えています。無印良品の「いつものもしも」シリーズはそんな防災の想いを商品化したものだと考えます。

まとめ:どんな人におすすめか?

①防災ポーチに「トイレ」を入れるのを、かさばるからと諦めていた方へ

②複雑な手順の簡易トイレは、いざという時に使えるか不安な方へ

③メンテナンスフリーで「安心を買い切りたい」合理派の方へ

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